土地家屋調査士って?どんなことをしているの??
土地家屋調査士って??
土地家屋調査士と聞いて何をする職業か答えられる方ってどれくらいいるのでしょうか。
土地家屋調査士の父を持つ私でさえ、仕事内容を具体的に理解し始めたのがこの業界で補助者を始めてからですから、
土地、建物の登記や測量をしたことがある方、隣の測量の時に立ち合いを求められたなどがない限りは中々知りえないのが土地家屋調査士かなと思います。
土地家屋調査士?
登記?
測量?
少しでも土地家屋調査士を知っていただきたく、こんな疑問についてお答えします。
土地、建物の調査・測量・登記の専門家
私達、土地家屋調査士は不動産の表示に関する登記を所有者の皆様に代理で申請する業務を専門とした、国家資格を有する者です。
英語表記では『land and house investigator』です。
直訳すると『土地と建物の調査員』でしょうか。
不動産の状況を正しく登記簿(法務局で管理されている皆様の不動産情報)に反映させることで、皆様の大切な財産を明確にするという点では、公共性の高い職種ともいえるかもしれません。
上の画像は法務局に備わっている不動産登記簿謄本のイメージになりますが、私達は登記簿謄本の表題部について登記申請することになります。
私達の扱う不動産の表示に関する登記では、現在の物理的状況を明確にすることが大前提としてありますので、土地、建物の現地調査・測量を行い登記簿に反映させます。
その為スーツ姿で登記書類を作成したり、パソコンと一日中向き合って測量結果を基に図面を作成する日もあれば、作業着を着て炎天下の中、測量器械で観測したり、境界杭を探すために境界付近の土を掘り起こし泥まみれになる日もあります。
こうした内と外の業務を経て皆様の財産を守るお手伝いをさせて頂いています。
次は内(デスクワーク)と外(フィールドワーク)で具体的にどのようなことをしているか少しご紹介いたします。
土地家屋調査士のデスクワーク
主にデスクワークは書類作成と図面作成になります。
現場の測量結果を基に土地建物の図面を作成していきます。
土地については事前測量の結果と現地で土地の関係者様と筆界確認(現地立ち合い)をおこなった結果を基に、土地境界確認図を作成します。
また法務局に地積測量図が備わっていたり過去に測量をした結果があれば、実際に測量した結果と照らし合わせて正しい筆界を導いて行き、下記のような図面を作成します。
%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8%e5%9b%b3%e9%9d%a2その他にもお客様や近隣関係者様と連絡のやりとりをして、必要書類のご連絡やご説明、境界立会の日程調整等も内業の1つになります。
土地家屋調査士のフィールドワーク
フィールドワークのメインは現地の調査と測量です。
土地家屋調査士がおこなう測量は筆界(≒境界)を明確にする為の測量ですので、現在ある資料「地積測量図」「役所備付の図面」「お客様が所持している図面」などを参考に現地の境界杭を探索します。
境界杭といっても、境界標識には様々な種類があり、代表的なコンクリート杭から金属標や金属鋲、プラスティック杭まで多岐に渡ります。
その場の状況で使い分けるので、土の中に埋まっていたり、場所によってはブロック塀の上に金属標が貼られていたりすることもあります。
境界探しは穴を掘ったり、塀に登ったり、時には山の斜面を歩き境界を探すので作業が困難な場合も多いですが、境界標を見つけたときは何とも言えぬ達成感があります。
感覚的には宝探しに近いかもしれませんね。
さいごに
土地家屋調査士のお仕事を簡単にご紹介させていただいましたが、少しでも土地家屋調査士について興味をもっていただけると嬉しいです。
登下校する子供達には「カメラを撮っている人」と勘違いをされやすい私たちですが、今後も土地家屋調査士を知っていただける、興味をもっていただけるよう発信したいと思います。
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